手を繋げるか、YESかNO
感覚を知覚するのに優秀すぎる。
手を繋ぐ、という行為と縁がない。
そのためか、他人の手の感触にすこし恐れのようなものを抱いている。
いつか、抵抗がなくなって、その恐れが拭われるのか。
それが例えばパートナーなら、その手の温度に心ときめくのだろうか。
それが家人との気まぐれなら、幼い日と比べて会話が弾むのだろうか。
それが、大事な人の最期なら、伝えてくる熱を残さず拾おうと、爪の先まで包みこむのだろうか。
きっとそう、仰々しいほどのことも起こらず、拭われる日がくるのだろう。
そうだといいな、と思った。
ゑ