色眼鏡レポート

虹彩がこうなんだから仕方ないとこある

ほしい遺伝子、ほしい人

 疑うべきは自分。その本能だ。

 

 おそらくの話だ。私の家系、それも牝系は、パートナーを選ぶ目がない。

 

家人こと我が母は、ひそかに金を借り、苦し紛れの嘘をつき、果ては所属していた職場の契約金を無くしてクビになり、あの世へ逝った。

母の妹は、精神が弱く(おそらく糖尿病系の症状でもある)、実家から離れられない旦那を、自身と子供たちのためにも切り離そう、というのを決断するタイミングまできた。

 

 恋愛・性交渉対象が男である私は、この流れを汲むと、『男を見る目』がない。

実際歴代の恋人は皆精神的に弱く、未来への見通しがまるでたたない人間しかいなかった。声音が優しく、所作も煩くないことくらいしか、長所はなかった。そういえば、私の父もそうだった。

 

 他人に好意を抱く時。生物としての繁栄を望む肉体は、相手の肉体・美醜・人格などを、直感で「欲しい」と思うのだろう。

ならば私は、自分の恋愛的・性欲的直感は信じず、バンクから種をもらう他ない気がする。

 

まあ、私が単一生殖で子を成せばいい話なのだが......。