色眼鏡レポート

虹彩がこうなんだから仕方ないとこある

恋路、その障害、影を照らして阻みたい

 障害がなければないほどいいのだ、恋なんて。

 

 人間、色々な恋をする。熱量、対象、様々だ。その恋の行先が、時として人格や人生にまで響くことを、私は許せない。

 たとえば、男性体でかつ心も男性である人間の、恋愛対象が男の人間だったとして。彼の人生の道筋には、いくつかの可能性が現れるだろう。相手とどんな関係になりたいか考えた上で、相手に告白する、しない。自分の考えだけじゃ決めきれない時は、他人に意見を求めたり、判断の一端を委ねるだろう。本来これくらいシンプルでいいのだ。

 しかしこの世では、こういかない。同性に恋をすると、性別まで変わる可能性があるのだ。自分の体が心と食い違う、それならばいい。異性に恋をすることを当たり前だと考える、頭のカタイ大間抜け共が存在するために、道筋は困難を極め、曲りくねり、正常な判断ができなくなる。

 恋をしたなら、その恋の行方は、真っ直ぐであるべきだ。世の大間抜けな、多数派だと思い込んでいる奴らの価値観によって、その道筋は曲げられてはならない。

 

 視界を開き、自分の心のみを見よう。心の草原、その道筋に、自分と対象以外の影があるならば、無視をしてほしい。そう願いながら、ランタンを磨く。