色眼鏡レポート

虹彩がこうなんだから仕方ないとこある

好きそうな物 予想選手権大会 予選敗退

 花なんて買って渡せやしない

 

 身近な人の『好きな物』は。たとえばドリンク。商品名などを記憶して、買い物中に見かけた時に「おっ」と声に出すなどして。買うべき物を見つけたかのような心地で買い物カゴに入れ、会えた時に渡せるように用意する。

 

 『好きそうな物』はどうか。たとえばドリンク。買い物中に見つけた新商品、そのフレーバーがその人の『好きな物』に類似していたり、関わる中で得た情報から考えられる好み。見慣れない、または初めて出会ったそれ。予想する。その末に買い物カゴに入れた。さて、どうか。

 私はその予想を、よく外すタイプである。私の予想というものは、自分の記憶や情報に頼る以上に、直感に委ねられる部分が大きい。最初の「好きそうだな」という印象のままろくに考えを転がさず、かといって、自信を持っているわけでもなく。「好きだといいなあ、好きじゃなかったら私がもらおう」などと甘い考えでカートを押すのだ。

 

 20年来の友人などにも、『好きそうな物』サプライズが、自信を持ってできない。頭に花を生やした状態でいる時などに、突然押し付けるなどはあるが、それはもはや予想などではない。

 そのため、その人と共にいる時、横で『好きそうな物』答え合わせをしながら、キャッチボールをするのだ。気分や体質なんかを復習しながら、勧める。そうして新たな出会い、予想外の出会いなど、そんなものを共有できたら。

それはとてもいいことだと思う。